定説

2006年9月16日コメント (2)
かなりショックなお話。

<始めに>
この話はあくまでも説です。解釈はご自由に。
あと、僕の専門分野はHIVでないので間違った表現があるかもしれないす。間違いあれば、コメントで指摘してください。

昨日の所長の家での夕食会の時に、今インターンでマラに来ている、コロンビア大学の大学院生に会った。
彼女は公衆衛生について勉強している。

僕は公衆衛生と聞いたとき、HIV予防対策というのが一番最初に思い浮かんだし、多分HIV関連の勉強してるのかなと思った。
しかし、公衆衛生ってかなり分野も広くいろいろあるらしい。
・生活習慣病対策
・伝染病予防
・感染症予防
・食品衛生
・公害対策
まだまだいろいろあるみたい…

しかし、やはり公衆衛生においては、HIV対策が一番人気があるし、面白い分野らしい。

それというのも、HIVというのは、個人個人が気をつければ防げる病気だからである。
マラリアの場合、ハマダラ蚊が病原菌を運んでくるのだが、一生蚊に刺されるなというのは不可能な話である。
結核の場合は、近くに結核の人がいて、知らないうちに空気感染してしまうなんてことになってしまう。
しかしHIVの場合は人と人の接触(ちょっと誤解を招きやすい書き方だが、うまく表現できないのですみません)でしか感染しない。ちゃんとした教育を行っていき、個人個人がちゃんと意識して予防対策(ゴムをする。注射器を使いまわさない等)をすることで確実に予防することができる。
これが感染率減少という数字的な結果も出やすく、やっていて楽しい分野となるらしい。

まあ、今日ここに書きたかったのはこれでない。
前置きはここら辺までで。

で、やはりその彼女も公衆衛生の中ではHIVなどの感染症予防の分野を勉強しているとのこと。
そんな話をしていてフと思ったことが。

以前タカラバイオがHIVウィルスの死滅に成功したなんてニュースがあったよな。ってことはそろそろHIV/AIDSのワクチンの開発も最終段階なのでは?
と聞いてみた。

すると返ってきた答えは…

「HIVのワクチンは、既にアメリカで開発済みってのが定説。しかし、それを世の中に公表しないのは、企業側の利益のため」

おいおい。。なにそれ。。

実際に今の世の中、HIVに感染したとしても、ちゃんと毎日抗HIV薬を飲むことでエイズの発症を押さえ、普通に生活することができる。しかし、その抗HIV薬はHIV感染後、一生涯毎日飲み続けなくてはいけない。また、この抗HIV薬というのがとても高価。
この高価な薬を一生涯飲まなくてはいけない、というのが、企業側からしたら、とてつもなく巨大な利益を生む。そのためにHIVのワクチンは、世の中には公表しないみたい。

しかし、先進国はともかく発展途上国において、これだけHIV問題が騒がれているのに、なぜ??と聞いたところ。

やはりこれは、先進国側のある意味、発展途上国というかアフリカ諸国に対しての差別みたいなものだという。
もし先進国においてHIV問題が、今のアフリカ諸国レベルの感染率であった場合、先進国側の経済成長という面でも、HIVを止めなくてはいけないので、HIVワクチンはすぐに導入される。
しかし、先進国ではそこまでの深刻な感染率になっていない。だったら抗HIV薬を売るほうが利益的に大きい。
現段階で、HIVワクチンをアフリカ諸国の人々を救うために導入しても先進国側というか企業側として、まったくメリットが無い。

これが定説

はぁ〜

真実は分からない。けど、これが本当だとしたら、なんか一生懸命国際協力でHIV対策とかやっている人たちがカワイソウ。
なんだか企業側の手のひらで踊らされているだけじゃん。
結局は企業の利益の問題で、人命第2ってことかよ。

僕はこの定説信じます。

コメント

nophoto
GO
2006年9月18日20:40

まぁ、南アにいればその手の話はわんさか聞くわけで。
結局、証拠が無いからゴシップになっちゃんだけどね。
そのゴシップを信じるも信じないも人次第。

アメリカからドネーションで送られてきたコンドームのオイルにはHIVウイルスが塗ってあるんだと。
必ず穴が開いているコンドームがあって、チェックしてみるとアメリカ産だったとかね。

ありえない話じゃないからコワイね。

じゃむ
じゃむ
2006年9月19日15:04

南アの話は凄いなー。

けど、オイルにHIVウィルスって…
これこそキラーコンドームだね。